この記事の監修者

獣医師 佐古田 良
おおとりい動物病院 院長
大田区のおおとりい動物病院です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
| 医院情報 | |
|---|---|
| 病院名 | おおとりい動物病院 |
| 住所 | 〒144-0034東京都大田区西糀谷2-11-5 グランドステータス西糀谷1階 |
| 電話番号 | 03-6423-6747 |
| ホームページ | https://ohtorii-ah.com/ |
2025年8月20日
あなたは、普段、愛犬にお留守番をさせていますか?
どこへでも一緒に連れて行きたい気持ちはあっても、なかなかそうはいかないことのほうが多いですよね。
そんなとき、愛犬にはお家でひとりでお留守番をしてもらうことになりますが、「こんなにひとりで留守番をさせて大丈夫かな?」と思うことってありませんか?
ここでは、「気になる犬のお留守番、何時間まで大丈夫なの?」
「お留守番で気を付けることとは?」といった、犬のお留守番についてのあれこれについてご紹介いたします。
目次
犬は本来、群れで生活する動物です。
飼い犬の場合、家族と一緒に過ごすことを快適に感じていることでしょう。
そのため、ひとりでお留守番をすることは、あまり得意ではないと言えます。
個体差はありますが、犬によっては飼い主さんがいないことで不安に感じることにより、問題行動が見られる子がいます。
あなたの愛犬に、次のような症状はありませんか?
上記のような症状が、愛犬に見られたら要注意!!
これらは、愛犬からのSOSです。
これらの症状が見られたら分離不安症かもしれません。
分離不安症とは、飼い主さんと離れることに強く不安を抱いてしまう精神的な疾患のことです。
これにより、上記のように体調を崩したり、いたずらを繰り返したりといった行動が見られるようになります。
分離不安症の原因は、現在のところ、はっきりと解明されているわけではありませんが、次のような原因が考えられます。
もし愛犬に分離不安症の兆候が見られたら、獣医師に相談することをおすすめします。
薬で精神的に落ち着かせる、トレーニングで分離不安症を改善させるなどといった対処をしてもらえる場合があります。

犬が留守番できるのは、8〜12時間だと言われています。
しかしながら、この時間は、留守番のトレーニングを受け、留守番に慣れた犬の場合です。
留守番のトレーニングを受けた犬は、飼い主さんは必ず帰ってくるという安心感があるため、長時間の留守番にも耐えられますが、トレーニングを受けていない犬は、要注意です。
それでは、トレーニングを受けていない犬について、留守番が可能な時間はどのぐらいでしょうか?
見ていきましょう。
生後半年までは、排泄の回数も多く、トイレトレーニングの途中であり、食事の量や回数の調節が大切な時期でもあるため、長時間留守番をさせるのはNGです。
生後半年までは、1時間程度が限界です。
それ以上の時間、留守番をさえなければならないときは、ペットホテルに預けるなどしましょう。
シニア犬になると、目や耳、体が不自由になってきたり、排泄が困難になるなど介護が必要になることもあります。
このようなシニア犬の場合は、4時間程度のお留守番が限界です。
ただし、個体差がありますので、それぞれの子に合わせて無理のない時間に留めておきましょう。
病気やけがで療養中の犬の場合は、ひとりでの留守番はなるべくさせないようにしましょう。
容態が急変する可能性もあります。
どうしても留守にしなければならないようであれば、動物病院で預かってもらうなど、ひとりにしないことが大切です。
犬のお留守番のポイントは、4つあります。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
犬が快適に感じるのは、室温22〜24度、湿度50%と言われています。
一定の室温、湿度を保つよう環境を整えておきましょう。
安全確保の観点から言えば、ケージやサークルを利用するのが一番ですが、ポイントは愛犬の体に合ったサイズにすることです。
ジャンプしたり、ケージをよじ登って抜け出す可能性もあるので、屋根付きが良いでしょう。
ケージに入れない場合は、誤飲誤食を防ぐために十分気をつけましょう。
またコンセントやコード類もかじったりしないよう手の届かないところに片付ける、コンセントを抜いておくなど、火災が起きないような対策も必要です。
ひとりで安全に留守番ができるようにトレーニングを行なうことも大切です。
まずは30分から始めて、徐々にひとりの時間を延ばしていくようにします。
慣れるまでは短い時間を何度も繰り返し、できたら褒めるを繰り返します。
また飼い主さんがいるときであっても、おもちゃを与え、ひとりで遊ぶ時間をつくることも大切です。
おもちゃ=お留守番というイメージをつけないようにするのがポイントです。
飼い主さんといつもべったりといった距離感も要注意です。
飼い主さんがいるときでも、別々の時間を大切にすることで、飼い主さんへの依存度が低くなり、ひとりで留守番をしてもストレスを感じにくくなります。
ベッドやソファなど犬が安心できる環境づくりに努めましょう。
飲み水を何箇所かに分けておくなど、犬が飲みやすい環境をつくることも大切です。
トイレもしっかりとつくっておきましょう。
おもちゃなどを用意してあげると、退屈せずにお留守番ができるようになります。
また飼い主さんへの依存度が高めの子には、飼い主さんのにおいがするものを置いてあげるとより安心します。
このほか、テレビやラジオなどをかけっぱなしにしておくと安心する子もいます。
愛犬のお留守番は、愛犬自身も不安に感じると同時に、飼い主さんも同じく不安に思うことでしょう。
ずっと一緒にいられるのであれば問題ありませんが、なかなかそういうわけにもいきません。
どうしてもお留守番をしなければならないときのために、日頃からトレーニングをしておくことが大切です。
そして上手にできたら、ぜひいっぱい褒めてあげてください。

獣医師 佐古田 良
おおとりい動物病院 院長
大田区のおおとりい動物病院です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
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