この記事の監修者

獣医師 佐古田 良
おおとりい動物病院 院長
大田区のおおとりい動物病院です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
| 医院情報 | |
|---|---|
| 病院名 | おおとりい動物病院 |
| 住所 | 〒144-0034東京都大田区西糀谷2-11-5 グランドステータス西糀谷1階 |
| 電話番号 | 03-6423-6747 |
| ホームページ | https://ohtorii-ah.com/ |
2026年2月27日
外耳炎は、私たち人間だけでなく、猫もなる病気です。
「うちの猫は、なかなか耳を見せてくれない・・・」という飼い主さんもいらっしゃいますが、猫の仕草などから「外耳炎かも?」と気づくことはできます。
外耳炎の原因によっては、飼い主さんや同居している動物にも感染してしまうこともありますので、猫の外耳炎を早めに見つけることは大切です。
ここでは、猫の外耳炎の原因や症状などについてご紹介いたします。
目次
猫の外耳炎とは、外耳道の炎症をいいます。
外耳道度は、耳の一番奥にある鼓膜に、空気の振動を伝える大切な役割を担っている場所で、耳の入り口から鼓膜までの部分を指します。
猫が外耳炎になるとどのような症状が見られるのでしょうか?
次の章で見ていきましょう。
猫が外耳炎になると、痒みや違和感を感じ、耳をしきりに気にするそぶりを見せたり、症状が進行すると痛みをともなったりします。
猫の外耳炎が疑われる症状を次に記しますが、耳のなかを見せてくれない子は、リラックスしているときや、グルーミングをしているときなどに、頻繁に耳を掻いていないかどうか注意して見てあげてください。

猫の外耳炎の原因は、ひとつだけではありません。
アレルギー疾患により外耳炎を引き起こしたり、ホルモントラブルや呼吸器との関連疾患を抱えている場合もあります。
それでは、ここからは猫の外耳炎のおもな原因をご紹介いたします。
耳の穴のなかを好んで寄生するミミヒゼンダニが原因で外耳炎になるケースがあり、耳疥癬やミミヒゼンダニ症と呼ばれています。
強いかゆみがあり、耳あかもすぐに溜まりやすくなるのが特徴です。
感染源は、感染動物との直接接触です。
そのため、外を出入りする猫や、免疫に未熟な仔猫には特に注意が必要です。
おもに植物の種や芒(コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片の先端にある棘状の突起のこと)などが耳の中に入り込むことで、持続的な炎症が起こります。
基本的に、外を出入りする猫で草むらなどを好む猫ちゃんは注意が必要です。
食べ物や環境要因に対するアレルギーが耳トラブルにつながることもあります。
上記以外に外耳炎の原因を次に挙げましょう。
折れ耳の猫は、耳あかが詰まったり、耳のなかが高温多湿で蒸れやすいので外耳炎を起こしやすくなります。
また生まれつき、耳道が狭いなどといった耳に問題を抱えた猫や、耳のなかにできたできものにより外耳道が詰まってしまっている場合も外耳炎のリスクは高まります。
猫の外耳炎の予防法についていくつかご紹介しましょう。
日本においては、春先から初夏にかけて高温多湿になります。
そのため、梅雨に入る前の2〜3月に、耳のなかのチェックを行いましょう。
耳あかなど、外耳炎を引き起こしやすい要因があれば取り除いておくことが大切です。
また折れ耳の猫の場合は、耳あかを鼓膜近くから外側に排泄する自浄作用がうまく働きません。
そのため、外耳炎になりやすいといわれています。
1〜2ヶ月おきに耳のなかの検診を行なうことをおすすめいたします。
とはいえ、耳のケアにはリスクがともないます。
綿棒などによって飼い主さんが、愛猫の耳掃除を行なったために、耳の通り道に傷がついてしまい、それがもとで外耳炎を引き起こしてしまうことがあります。
愛猫の耳掃除は、動物病院で行なうようにしましょう。
耳にトラブルを起こす寄生虫による感染が起こりやすいのは、免疫が未発達な子猫です。
子猫を迎え入れたら、少なくても最初の3ヶ月間は、毎月1回は動物病院で検診を受けるようにしましょう。
家のなか、外を自由に出入りする猫の場合、寄生虫だけでなく、糸状菌などといった、人間にも感染する感染源に触れることも多々あります。
また猫同士のケンカが原因で、二次感染を起こすこともあります。
1ヶ月に1回は、動物病院で検診を受けるようにしましょう。
また定期的に駆虫薬の投与も行なうようにしましょう。
猫はなかなか飼い主さんに耳を見せてくれないことが多いです。
折れ耳の猫ちゃんの場合、耳をめくらないと耳のなかが見えないので、なかなかトラブルが起きているかどうかを確認することは困難です。
愛猫がしきりに耳を気にするそぶりをしていたら、動物病院を受診するようにしましょう。
また猫ちゃんに外耳炎の症状が見られなくても、上記に挙げたように定期的に検診を行なうことは、外耳炎の進行を防ぐためには大変有効です。
猫の外耳炎のなかには、飼い主さんに感染してしまうものもあります。
愛する愛猫のためにも、飼い主さん自身のためにも、ぜひ定期検診をおすすめいたします。

獣医師 佐古田 良
おおとりい動物病院 院長
大田区のおおとりい動物病院です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
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