コラム

2026年3月10日

犬のフィラリア対策!予防薬はどう選ぶ?副作用は大丈夫?

犬のフィラリア対策!予防薬はどう選ぶ?副作用は大丈夫?

愛犬家の皆さん、犬のフィラリア対策どうされていますか?

「フィラリア予防薬って種類もたくさんあるので、どれを買っていいのか分からない」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、フィラリア予防薬の選び方についてご紹介いたします。

犬のフィラリア症とは?

犬のフィラリア症とは、別名犬糸状虫感染症といいます。
蚊を媒体にして感染する寄生虫の病気です。
フィラリアという寄生虫が血管や心臓に寄生することにより、血液の循環障害を起こします。
命に関わることもあるため、定期的に駆虫し、予防を行なう必要があるのです。

予防薬の種類について

予防薬の種類について

フィラリアの予防薬には、いろいろな種類があります。
薬によって特徴が異なりますので、ワンちゃんの性格や体質、また生活習慣などに合わせて処方してもらうのが良いでしょう。

錠剤

フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)を駆除する薬です。
イベルメクチン、ミルベマイシンなどといった駆虫成分が含まれています。

食物アレルギーがある子や、皮膚がデリケートな子も安心して使用できます。
フードやおやつに包んであげたり、喉の奥に押し込んで飲ませたりしますが、味覚に繊細な子は、吐き出してしまうかもしれません。
投与した後は、吐き出していないかしばらく観察してみてください。

飲ませやすく工夫された予防薬に比べると比較的安価です。
超大型犬は、必要用量が多いため、コスト差で考えると大きなメリットと言えます。

チュアブル錠

口のなかで噛んでから飲み込む錠剤です。

おやつ錠の製品のなかに薬剤が練り込まれているので、食べることが大好きな子にピッタリです。
比較的飲ませやすいタイプであると言えます。

食物アレルギーがある子には注意が必要です。
かかりつけ医に相談してみてください。

滴下薬(スポットタイプ)

セラメクチンなど駆虫成分が入った液体を首の後ろに塗布して使用するタイプです。

塗布後は、皮膚から吸収されて効果を発揮します。
塗布後一定時間が経てば予防期間中にシャンプーも可能です。

味に敏感で、錠剤やチュアブル錠を受け付けない子や、食物アレルギーがある子も安心して使用できます。
錠剤やおやつのように吐き出すことがないので、確実に投薬することができるのが、大きなメリットです。

ただし、ワンちゃんが舐められない箇所に毛をかき分けて塗布する必要があります。
触られるのが苦手な子や、動きが激しい子には塗布が難しいかもしれません。

注射

動物病院での皮下注射でもフィラリア予防をすることができます。
効果は、12ヶ月というものもあるので、年に1回の注射で通年予防が可能です。

自宅での投与忘れのリスクもなく、確実に予防できます。
モキシデクチンを含む懸濁液が身体のなかでゆっくりと広がるようなお薬が代表的です。

投与時の体重によって薬の量が決まるため、成長期のワンちゃんには向いていません。
成犬になって体重が安定してからのほうが良いでしょう、

フィラリア予防薬の副作用とは?

フィラリア予防薬には、いくつかの副作用があります。

フィラリアが体内に大量にいる場合、ミクロフィラリア反応(ショック反応)が見られる場合があります。
感染がなければ、このような反応はありません。
動物病院での投薬であれば、事前に診察を受けたうえで投薬するので安心です。

フィラリア予防薬にかぎらず、どんな薬であってもアレルギーやアナフィラキシーショックが起こりうる可能性があります。
投薬後、ぐったりする、興奮したと思ったら急に動かなくなった、異常なほどよだれが出ている、けいれんしているなどといった症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。

このほか、食欲不振や嘔吐、よだれが増える、下痢や軟便、元気がない、スポットタイプで薬を塗布した皮膚が赤くなる、脱毛しているなどといった副作用が見られる場合もあります。

品種によって副作用に気をつけなければならない場合があります。
次に挙げるコリー系の品種は、予防薬を選ぶ際に注意が必要です。

  • コリー
  • ボーダー・コリー
  • シェットランド・シープドッグ
  • オールド・イングリッシュ・シープドッグ
  • オーストラリアン・シェパード
  • イングリッシュ・シェパード
  • ジャーマン・シェパード
  • ホワイト・スイス・シェパードなど

これらコリー系の品種のなかには、生まれつき遺伝子の変異により「イベルメクチン」「ミルベマイシン」という成分に弱い体質の子がいます。
MDR1という遺伝子の変異を起こしている子は、副作用が出やすくなるのです。

このような見解がある一方、フィラリア予防薬として使用する「イベルメクチン」の量は比較的少量であるため、副作用の危険性は極めて低いという考えもあります。

用量や獣医師の判断により「イベルメクチン」「ミルベマイシン」なども使用することがありますが、不安であれば、投与開始前にかかりつけ医に相談してみてください。

市販薬を投与してはいけない理由

フィラリアの予防薬は、要指示医薬品に該当し、自由に購入や販売、譲渡をしてはいけないと法律で定められていますが、近年、海外医薬品を販売するサイトが見られるようになりました。
しかしながら、これらの薬で健康被害を及ぼしたり、命に関わることもあるので注意が必要です。

フィラリアの予防薬は、幼虫の駆虫薬です。
蚊に刺されて感染したフィラリアの幼虫を定期的に駆虫し、血管や心臓内で成虫になるのを防ぐために使用します。

体内にいるフィラリア幼虫が数匹であれば、問題なく駆除できます。
しかしながら、万が一、成虫になったフィラリアがいた場合、大量の幼虫がいると考えられ、ショック反応を起こして命に関わる危険があります。

そのため、フィラリア予防薬を初めて使用する場合や休薬期間明けには、フィラリアの感染がないかどうかの検査が必要です。
検査方法はいたって簡単で、少量の血液を採取して抗原検査を行なう方法や、ミクロフィラリアの虫体を顕微鏡で確認します。

これらのことから、ワンちゃんの体内に大量のフィラリアがいた場合、飼い主さんが勝手に市販薬を投与すると、ショック死を引き起こす恐れがあるため、市販薬を投与してはいけないのです。

ただし、蚊がまだ発生していない時期に生まれた仔犬が、初めての予防シーズンで薬を使用する場合は、検査なしでも投与可能です。
なぜなら、フィラリアは成虫になって幼虫を産むまでにおよそ6ヶ月を要します。

そのため、蚊のいない冬季に生まれた犬であれば、初めての春の時点で、体内にフィラリアの成虫も大量の幼虫もいないと判断できるからです。
このような場合には、検査なしで予防薬の投与が可能ですが、その場合でも飼い主さん判断で安易に投与せず、必ず獣医師の診断、指示のもとに投薬を開始しましょう。

まとめ

犬のフィラリア症の予防の必要性と薬のタイプについてご紹介いたしました。
大切な愛犬を守るためにも、フィラリアの予防薬は、必ず獣医師の診察・指示のもと投薬することを必ず実践するようにしてくださいね。

この記事の監修者

おおとりい動物病院 院長 獣医師 佐古田 良

獣医師 佐古田 良

おおとりい動物病院 院長

大田区のおおとりい動物病院です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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病院名おおとりい動物病院
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ホームページhttps://ohtorii-ah.com/

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