コラム
2025年7月23日
愛犬の快適のために!ノミ予防、マダニ予防について

愛犬が毎日快適に過ごすために、飼い主さんは愛犬の健康を守らなくてはなりません。
愛犬の健康を守るために飼い主さんができることは色々ありますが、そのなかのひとつに、ノミやマダニの予防があります。
ノミやマダニは、刺されるとかゆいだけでなく、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
またノミやマダニによって媒介される病原体もあります。
ノミやマダニから愛犬を守ること=愛犬の健康を守ることにつながるのです。
ここでは、ノミ・マダニの予防についてご紹介いたします。
目次
愛犬にどんな影響がある?ノミ・マダニの危険性について
それでは、ノミ・マダニが愛犬にどのような悪影響を及ぼすのか、見ていきましょう。
ノミ
ノミに刺されると、皮膚炎を起こしたり、かゆみが生じたりします。
また、体内に寄生虫が移行することもあります。
マダニ
マダニに刺されると、バベシア症やライム病、エールリヒア症といった病気を引き起こすことがあります。
これらの病気が重篤化すると、貧血を引き起こしたり、臓器にダメージを与えたりします。
愛犬のノミ・マダニの予防方法
ここまででノミやマダニが、愛犬にとっていかに脅威かが、お分かりになったと思います。
ここからは、そんなノミやマダニの予防方法についてご紹介いたします。
ノミ・ダニの予防方法は3つあります。
①予防薬の投与
一般的な予防法として予防薬の投与が挙げられます。
動物病院で処方されるスポットオンタイプの薬や飲み薬が一般的です。
スポットオンタイプとは、首や肩甲骨あたりに数滴垂らす液体タイプの薬剤のことです。
皮膚に薬剤を垂らすことで、皮膚からノミやダニの予防に有効な成分が吸収されて体全体に行きわたります。
通常、月に1回のペースで投与します。
投与が簡単ですが、投与後は数時間、薬剤を垂らした部分を触らないようにしなければなりません。
また水に濡れると効果が減少することもあるので注意が必要です。
皮膚に薬剤を垂らすことに抵抗がある場合は、飲み薬タイプがおすすめです。
水に濡れることを気にしなくて良いので、水遊びやシャンプーをしてもOKです。
一方で、薬の成分が体内に入ってしまうため、アレルギー反応を起こすことも、稀にあります。
またワンちゃんによっては、なかなか食べてくれない場合もあるので、食事に混ぜるかおやつとして与えるなど工夫が必要です。
飲み薬の場合は、月に1回または3ヶ月に1回のものが多く、薬によって効果期間は異なります。
②首輪タイプの予防器具
ノミ防止用・マダニ防止用の首輪があります。
いずれも長期間持続するものが多いのですが、皮膚の弱い子は特に、首輪の状態を定期的にチェックして、皮膚に異常がないか確認するようにしましょう。
③環境整備
日頃から愛犬が過ごす場所の環境を清潔にしておくということも大切です。
ノミやマダニの幼虫や卵は、愛犬のベッドやケージ、いつも過ごしているカーペットなどに潜んでいることもあります。
これら、愛犬が過ごす場所は、定期的に掃除機をかけたり、洗浄するなどして清潔にしておきましょう。
そうすることで、ノミやマダニの繁殖を防ぐことができます。
いつがいい?ノミ・マダニの予防に効果的なタイミング
お住まいの地域や季節によっては、獣医師に、年間を通して予防をすすめられることもあるでしょう。
ノミやマダニの活動が活発になるのは、春(3月)から秋(11月)にかけてです。
この間は、月に1回の予防を確実に行なうようにしましょう。
愛犬の体にノミやマダニを発見したら?
万が一、愛犬の体にノミやマダニを発見してしまったら?
慌てず、迅速に対応しましょう。
ここからは、ノミ・マダニの駆除の方法についてご紹介いたします。
ノミの駆除の方法について
ノミは繁殖力が非常に強いので、見つけたらすぐに駆除しましょう。
犬専用のノミ取り用のくしで、丁寧にとかすことでノミを除去できます。
くしで取ったノミは、石鹸水に浸けて駆除しましょう。
ノミ駆除用のシャンプーやスプレーを使用するのも良いでしょう。
このほか、ノミ用の駆除薬もあります。
駆除薬に関しては、スポットオンタイプや飲み薬があります。
これらは、獣医師の指示に従って使用するようにしてください。
また、愛犬の体にいるということは、愛犬が暮らしている場所にも、卵や幼虫などが、まだいる可能性があります。
ベッドやカーペットなど、愛犬がいつもいる場所は、掃除機をかけたり洗浄・消毒するようにしてください。
皮膚が炎症を起こしている場合や、ノミの数が多い場合には、かかりつけの動物病院に相談してください。
ステロイドや抗ヒスタミン薬を処方してくれるなど、かゆみを抑える治療をしてくれます。
マダニの駆除の方法について
マダニは、噛みついたときにセメントのような物質を出し、寄生した対象から簡単に離れないようにします。
無理に引っ張ってしまうと、頭部が残ってしまい、炎症を引き起こすことがあります。
マダニを見つけたら、かかりつけの動物病院に行き、除去してもらいましょう。
自分で除去しないほうが賢明です。
マダニもノミ同様に、愛犬にマダニが寄生している場合には、愛犬が暮らしている環境にも住みついている可能性があります。
愛犬のベッドやカーペットなどの清掃や洗浄・消毒も必ず行うようにしましょう。
まとめ
ノミやマダニは、愛犬の健康に悪影響をもたらします。
可愛い愛犬が、かゆみで苦しまないように、また感染症をはじめとした病気にならないように、環境を整えてあげることはもちろん、ノミやマダニの予防も適切に行うようにしましょう。
ノミやマダニは、飼い主さんの努力で、ほぼ防げます。
愛犬のためにも面倒くさがらずに、ノミ・マダニ予防対策してあげてくださいね。